若い女子(おなご)のフェラチオしか勝たん話
そう(内心で)叫んで、国分町にある某ビルの階段を駆け下りる。
屈辱のソープ中折れから一か月、
サクッとインスタントにフェラチオされるくらいが身の丈にあった風俗なのでは?
と思い、久しぶりにピンクサロンへ赴くことに。
店はフォロワーから聞いた国分町有数の人気店、サイトを覗くと二十歳そこそこ風な女子(おなご)が並び、これぞ風俗の登竜門といった様相を呈している。
『サクッとインスタントにフェラ抜き』がテーマなので、予約も指名も特に考えず直接店に特攻する。
「今からですと、一時間後のご案内になります」
物腰柔らかなボーイに料金¥5,000を前払い、お馴染みの予約券を受け取って一時退散。
スタッフの愛想が良い風俗店は期待できる。(至言)
予約の5分ほど前に待合室に戻る。
ソーシャルディスタンスに真っ向から喧嘩を売るようなクソ狭い空間では、
案外に若者が目立つ。
ピンサロってこんな若い人多いっけ
ヘルスやソープによくいるくたびれたオッサンの姿は全くない
これでは寧ろ自分がくたびれたオッサンである
哀しい。
10分ほどの待ち時間を経て、いよいよ『EDMが大音量で鳴り響くフェラチオされるためだけの異空間』へ久々の入場。
程なくしてやってきたのは、サ〇ナク〇ョンのベース似の美人である。
(諸説ありますが、自分はサ〇ナク〇ョンのベースは断トツで美人だと思っています)
「お名前聞いてもいいですか?」
制服姿も違和感のない美女が開口一番に尋ねる
「…?〇〇(僕の下の名前)です」
風俗嬢にいきなり名前を聞かれたのは初めてである
「へえ、あの…どんな字を書くんですか?」
この時僕は驚きと興奮を覚えた。
この女、緊張している。
25歳素人童貞の僕は、いつも緊張する側だった。
飛田新地では『時間ないですよ~』と手コキで強制終了、先日のソープでは以下略…
それがこのサ〇ナク〇ョンのベース似の美女は、25歳素人童貞を前に緊張しているのだ。
相手が下手に出るとオタクはすぐ調子に乗る。
普段は風俗嬢にも敬語のヘタレがタメ語でペラペラと
「いくつなの?22?わっかw」
などと軽口を叩く
「あ…膝の上に乗ってもいいですか?」
「どーぞどーぞw」
一々確かめてくる初々しさが可愛い。
密着して大好物のちゅーをする。あんまべろちゅーはさせてくんない。
まあ、ピンサロならこんなモンである。
「私さっきコーヒー飲んだから、コーヒーくさいかも…」
かわいい。
一頻りいちゃいちゃして、互いにセルフ脱衣。
「あの…今日生理だから、下脱げないんですけど…いいですか?」
「ああ、いーよいーよw」
風俗歴三年弱の貫禄を見せる。
私、クンニしないので。
まずはべろちゅー手コキを要求するが、やっぱりあんまべろちゅーさせてくんないし、手付きもやはりぎこちない。だが、その素人感もまたいい…何かに目覚めそうだ…
「乳首感じたりしますか?」
「手は早くよりゆっくりの方がいい?」
「他に、こうすると気持ちいいとかありますか?」
懸命に奉仕しようとする姿勢がいじらしい。滅私奉公とはこのことである。愛と欲望に塗れた歓楽街の片隅で、一筋の光明を見たような心持である。
…と、感動の一方で、射精感は思うように込み上がらない。ここのところ無様な射精を続けているトラウマか、はたまた変に要求してしまった高速手コキ(気持ち良くない)が原因か…
アナウンスに続いて嬢が告げる
「あの…もうすぐ時間なんですけど…イけそうですか?」
「うん…イけそう」
こんなに懸命に尽くしてくれた子に射精しない訳にはいかない。
絶対に射精しなければいけない戦いがそこにある。
射精する、俺は射精するぞ!射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ射精するぞ…
「…ん…」
小さく声を上げ、口内で受け止めてくれる嬢。
真っ先に謎遅漏ダメチンポを懇切丁寧におしぼりで拭いてくれる。
名刺を貰うよりこの健気な新人嬢とおさべりしたいと思い、あれこれと言葉を交わす。
同じ営業職早期退職者と知り、俄然親近感が湧く。
卍営業挫折した奴大体友達卍
の精神に則り、互いの傷を舐めあう。
ちんぽ舐めて貰った後に傷の舐めあいってか、ハハ。
「優しいお客さんで良かった」
と入店二か月の新人嬢に性欲のみならず承認欲求まで満たして貰って大満足の退店。
(了)