元同級生に勧誘された話

「長らく連絡を取っていなかった友人からの突然のLINE」の多くは黄色信号だと思う。

 

 

 

 

 

K君は中学時代同じ部活、引退後の三年時もクラスが同じだったのでよく話していた。といってもそれは学校内だけ、休みの日に遊んだりしたことはない。卒業後は一切交流ナシ

 

ってカンジの関係。そんな彼からの突然のLINEが来たのは、僕が新卒入社即退職をキメてフリーターになり二年目の時だった。

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お互いの近況を軽く報告すると、なんとK君も同じフリーターであることが発覚。

 

【ねこどらは今後、どうしていくとかある?】

【あんま考えてないけど、今のバイト先で社員になって最強になりたい】

【なにそれ笑 俺は春から仕事が決まったんだよね】

 

どうやら最強になりたい僕と違い、K君は就職が決まっているらしい。既卒無職脱却の方法も知りたかったし、僕はK君と中学以来の再開をする運びとなった。

 

 

 

 

 

数日後、喫茶店で向かい会うK君のずんぐりとした体格は中学時代の面影が色濃く残っていた。

 

 

 

昔話にひとしきり花を咲かせた後、話は互いの近況に移ってゆく。

 

大学時代、ちょっとした事情から鬱ぎ込んでしまったK君は、通学が困難になるほどのメンタルだったらしい。

 

「でも、ある人のおかげでちょっとずつ前向きになれてさ、今度決まった仕事もその人から紹介してもらったんだよね」

 

「へえ〜、その人とはどこで知り合ったん?」

 

「Aっていうネットワークビジネスの人なんだけどさ…」

 

「ネット…ワーク…」

 

「ねこどらって野球好きだったよね?ほら、元○○(プロ野球チーム)の××って選手いたじゃん?あの人も関わってるんだ!」

 

 

瞳を輝かせ語るK君に教わったサイトを見ながら、僕は思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

(旧友からマルチに勧誘されてしまった!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、そんな直接的な勧誘はなかったし、なにか売りつけられたわけでもない。

 

K君はあくまで「自分が鬱状態から立ち直り、就職も決めることができた方法」として、よかれと思いネットワークビジネスの存在を教えてくれたのだと思う。

 

それでも、僕の色眼鏡なのかもしれないけど、「A」の人々の話を嬉々として語るK君にはどこか狂気的なもの感じずにはいられなかった。

 

 

 

 

「そのうちでいいから、返事聞かせてくれよな!」

「…うん」

 

茶店を出て、寄り道もせず帰路についた。

 

K君は恩人である「A」関係者の方を紹介すると言ってくれたが、僕は態度を保留することしかできなかった。正直、全く会う気はなかったけど、面と向かって伝えることは憚られた。

 

 

(K君、スマン。)

 

 

僕は帰宅後、得意のバックれ精神を以って、K君のLINEをブロックした。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後、僕は駅の階段を駆け下りていた。

感情のないレジ打ちロボットと化すアルバイトへ向かうためである。

 

何の変哲もない日だった。旧友にマルチに勧誘されたことも、LINEをブロックしたことも忘れかけていた。

 

 

 

 

 

その声を聞くまでは。

 

 

「あれっ?ねこどら?」

 

 

振り向くと、見覚えのあるずんぐりとした体格の男性が、聞き覚えのある声で話しかけていた。

 

K君だ。

 

「ねこどら!おいねこどらだよな!LINEブロックしただろ!」

 

「ごめん!!!!!!!!!!!!急いでる!!!!!!!!!!」

 

嘘。急いでいない。僕が走っていたのは、たまたま早く家を出て一本早い電車に乗れそうだったからだ。そして今走っているのは、LINEをブロックした旧友と顔を合わせるのが気まずいからだ。

 

 

「ねこどら!なんで逃げるんだよ!!!!!」

 

 

K君の声が遠ざかる。電車のドアがちょうど開いた。飛び乗る。

 

 

息が切れる。ダイナミック乗車。流れる車窓の景色は、やっぱりいつも通りだ。

 

 

 

 

 

「なんで逃げるんだよ!!!!!」

K君の声がリフレインする。

 

僕は逃げた。仕事から逃げ、就職から逃げ、K君からも逃げた。

何が正しいのかは分からない。

 

ただひとつ、間違いないのは僕はこの後20:15の閉店までレジに突っ立っていることだ。

 

 

(了)

気を付けたい

 

 

 

数年振りに訪れた原宿駅は様変わりしていた。

 

 

小さな木造駅舎は既にその役目を終え、ガラス張りの橋上駅舎はどこか近未来的な風貌だ。

 

 

目的地は、某アウトドア系ファッションブランドの旗艦店である

 

 

 

とりあえず試着してサイズ感だけ確かめ、ネットで安く買うってのが理想かな、と考えての訪問であった。

 

 

 

 

(このスタンスをよく覚えておきましょう)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例によって道を間違え、まず正反対の方角へ猛進

 

軌道修正後も(俺の人生さながらに)ウロウロと迷いながらなんとか店舗に到着

 

青い看板が印象的なガラス張りの二階建ての建物は、さすが旗艦店の佇まいである

 

 

 

 

 

 

 

 

それっぽい顔をして商品を弄っていると、いかにもアパレル風な女性店員さんが話しかけて下さる

 

「これは〇〇が××になってまして〜」

 

冷やかしならこれにビビって尻尾を巻いて逃げ出すところだが、試着くらいはしたかったので、今日に限ってはありがたい

 

「い、いんたーちぇんじ?(ダウンが着脱可能なアウター)みたいなのがほほほほほほほ欲しいんデスケド…」

 

と覚えたての専門用語をドヤ顔で口にする

 

 

 

 

 

 

 

いかにもアパレル風な女性店員さんの手際の良い接客の下、色々と試着。

 

 

正直、風俗嬢とお母さん以外の女性と話す機会が皆無なので緊張しっぱなしで服どころではない

 

 

とりあえず最初に着たヤツがシンプルでいいかな〜と思い、値段を聞いてみる

 

 

「こちらは税込で4万1千円になりますね」

 

 

四万かあ…

 

 

この辺は、各々の価値観や経済状況によって意見の異なるところだろう

 

 

隙あらば自分語りをさせて頂くと、僕は私服の大半がユニクロ、ウーバーイーツ配達員専業の月収10万子供部屋おじさんである。

 

 

 

 

ウンウン唸りながら迷っているフリをして、正直心の中では4万を出すか出さないかで自問自答している

 

 

 

 

「あっ、で、でもこれって、もしかしてオンラインで買った方が安くなったりしますか?」

 

「店舗限定なのでオンラインでは買えないんですよ〜」

 

「そ、ソウデスカ…」

 

「セールにもならないものですしね〜」

 

「…もう一回着てもいいですか?」

 

 

う〜ん、4万かあ、と思いながら再び袖を通す

 

 

「いかがですか?やっぱりこれがシンプルで人気なんですよ、かっこいいですよね〜

 

 

えっ?かっこいい?????

 

俺、かっこいい?????????

 

 

 

 

「買います。」

 

かっこいい男は迷わないのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店を出ると、喉に小骨がつかえたような違和感を覚える。

 

 

今さっき購入したインターチェンジのジャケットが入った紙袋を脇に置き、一度落ち着いて道端のベンチに腰掛ける。

 

 

あれ?

 

今日ここで買うつもりだっけ?

 

試着して、サイズ感云々とか思ってなかったけ???

 

あれ???

 

 

ふと思い出し、改めてサイトを調べてみると(勿論全く同じものはないが)どんなに高くても一万円近く安価に買える模様である。

 

 

 

あれ??????????

 

 

まあ、同じものはネットで買えないしな。

 

セールにもならないらしいしな。

 

あと、かっこいいしな。

 

そうだ、俺はかっこいいんだ。

 

 

 

 

 

気を取り直し、かっこいい俺は原宿でおしゃれなカフェに行くぞ!とgoogleマップを開く。

 

 

星が四つくらいついてる良さげなカフェに、(俺の人生さながらに)ウロウロと迷いながら到着。

 

 

ところがどっこい、メニュー表の日本語が全く解読できん。

 

 

なんだこれは SとかMとかLでいいだろ ここは日本だぞ 皇国だぞ

 

 

それでも、かっこいい俺は「エスプレッソ」と「アメリカン」くらいは解読できる

 

 

 

 

エスプレッソ」は苦いやつ

アメリカン」は薄くて多いヤツだ

 

 

 かっこいい俺は、にが〜いエスプレッソを飲んじゃうぞ!!!!!

 

 

「すみません、このエスプレッソを下さい。」

 

 

キマった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやちっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっさ

コーヒー エスプレッソ 黒地の壁紙

(イメージ画像)

 

そしてにっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっが 

 

 

 

 

女性に「かっこいい」と言われてヘンな壺とか買わないよう、気を付けたいと思います。

 

(了)

食に関心がない

 

 

 

食に関心がない

 

 

 

食事は”””楽しむ”””というより”””やっつける”””ものになってる節がある

 

 

昔から食わず嫌いで、特に野菜が全て嫌いだった

 

本当に全て ALL

 

 

まず、嫌いな野菜をやっつけて、次に肉をやっつけて、最後に白米をやっつける

 

 

そんな感じ

 

 

いまだにそんな意識が根底にあるせいか、食うのが異様に早くてたまに指摘される

 

 

 

仕方ない 俺は食事をやっつけてるんだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一体、なぜこうなったのか

 

 

 

一つ思い出すのは、小学校一年生の時の記憶だ

 

 

 

 

担任の先生は厳しい人だった

 

 

「自分たちでよく考えてみなさい!!!!!」

 

 

っつって職員室帰っちゃうタイプの人

 

 

 

 

 

そんな先生の下、ある日僕は給食で出た”””こんにゃくの味噌田楽”””がどうしても食べられず、居残りのような措置を取られてしまった

 

 

細かい記憶は曖昧だが、とにかく僕は”””こんにゃくの味噌田楽”””が食べたくなくて、でも先生は「残すな!」と言い、給食の時間が過ぎ、掃除の時間になった

 

 

床掃除のため教室後方に寄せられた机の中、一人”””こんにゃくの味噌田楽”””とにらめっこする僕

 

 

戦いは小康状態のまま、結局僕がこんにゃくの味噌田楽を給食室まで持っていくことで一応の決着を見た

 

(通っていた小学校は校内で給食を作っていた)

(自校式給食はおいしいと評判だった)

(正直何がどう美味しいのか当時は全く理解できなかった)

 

 

 

食べかけの”””こんにゃくの味噌田楽”””を、給食室のおばさんは笑顔で受け取ってくれた。

 

居残りはこれきりだったけど、こうして食べ残しを給食室に持っていくのは何度かあった気がする

 

そのたびに給食室のおばさんは笑顔で受け取ってくれた

 

 

幼心にそれが申し訳なかったことだけは、よく覚えている

 

 

 

 

 

 

 

さて、ここまで書いたが結論が思いつかない

 

 

このブログで「幼少期の食育は極めて重要であって〜」

 

 

みたいな話をしても説得力は微塵もないだろう

 

 

無いですよね?

 

 

 

 

 

それに、食への関心は薄いが皆無ではない

 

 

バーガーキングのワッパーが死ぬほど食いたい」

 

とか

 

「港町で食う海鮮丼はなんとなく美味い」

 

とかたまに思ったりもする

 

 

 

 

ただ、どうにも重度の食わず嫌いだった幼少期の名残なのか

 

あまり食を楽しめないな〜

関心が低いな〜

なんだかもったいないな〜

 

 

って最近思う

 

 

 

 

 

 

 

 

まあいっか

 

無職だし

 

 

お名前.com

(了)

 

 

 

 

 

AVレビュー『令和グラビアランキングNo.1安位カヲルMUTEKIデビュー 安位カヲル』

 

 

・はじめに

 初めてAVレビューなるものを書きます。購入を迷われている方の参考になれば嬉しいです。

 『令和グラビアランキングNo.1安位カヲルMUTEKIデビュー 安位カヲル』は事前のサンプル等でほとんど内容・ヌードさえ明らかにされていませんでしたが、大丈夫です。脱ぎますヤります。ただ、Chapter2までは一切ヌードなしの徹底した秘密主義です。

 以下、各chapterごとに所感を書いていきます。

 

 

 

 

 

・Chapter1

 

 IVでありがちな「意味深な透明の棒」をしゃぶるシーンからスタート。不意に横からおちんちんが出現しフェラ抜きフィニッシュ。ここではまだ完全着衣で、ヌードはお預け。

 

 グラビア時代のIVで散々おちんちんをイライラさせていた方ならここでキンタマが空っぽになっても不思議ではないが、当方はIV未視聴につきイマイチ股間には響かず。

 

 

 

 

 

・Chapter2

 

  いよいよヌード披露。見事なボディ。乳輪は思っていたより小さく色素薄め。グラビア時代はダイナマイトボディのイメージが強かったが、こうしてみると手脚も長く、均整の取れた美しい身体。おまんこくぱぁアリ、絡みはナシ。

 

 

 

 

 

・Chapter3

 

 いよいよ初絡み。フェラ・パイズリのほか正常位フィニッシュまで『一通りヤることヤった』感。エロさというよりグラビア上がり一発目の初々しさが抜きどころといった印象。

 

 

 

 

 

・Chapter4

 

 絡みナシ、一人でエッチことをするパート。飛ばしました。

 

 

 

 

 

・Chapter5

 

 おっぱい特化パート。これまたIVでありそうなチューブ状の衣装でセルフおっぱいもみもみからスタート、途中から男優の手にすり替わってポロリ。フィニッシュまで怒涛のパイズリ。98cmHカップの縦パイズリシーンは圧巻

 

 

 

 

 

・Chapter6

 本作最大の抜きどころ。chapter3が明るめの部屋で初々しい絡みだったのに対し、こちらは薄暗い部屋でより濃厚な絡みが楽しめる。引き絵でカヲルちゃんのナイスバディが生々しく弄られるカットがGood。

 個人的なお気に入りはソファに手をついてのバック。身体のライン、おっぱいの揺れが最高にエロい。騎乗位腹回りの肉感が露わになってるところもシコい。

 側位からのおっぱいぶっかけフィニッシュ

 

 

 

 

 

総評

 全体として「元グラビアアイドル・安位カヲル」にシコリティを見出す作品。ただ、最終パートでは「AV女優・安位カヲル」の高いポテンシャルを感じさせてくれました。

 企画モノ・素人モノなど今後の作品に期待。個人的には痴女モノが見たいです。むちむち巨乳好きなら買って損はないと思います。

アイスでもホットでも5秒で溶ける【INICコーヒー】

Plesure'20 〜パイズリの快楽〜

 

 

 

 

 

みんな、パイズリは視覚で楽しむものだと思っていないか?

 

 

そんな人に是非最後まで読んで欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

レ○パレスにデリヘルを呼んで以来、久しぶりの無店舗型風俗は友人との連番。

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Go Toトラベルを利用した小旅行の途中なので、決戦の舞台はアパホテルである。

 

 

カードキーがないとエレベーターが動かない仕様になっているため、時間になったらこちらが嬢をフロントまでお迎えに行く必要があった。

 

 

 

 

予約時間になり、let's go to ヘルス!と言わんばかりに部屋を飛び出す

 

予約していたのは、むちむち清楚なGカップのR嬢。

 

でかいおっぱいは世界を平和にするのである

 

 

 

 

一階のフロントにそれらしき影はなく、二重になっている自動ドアを一枚外に出ると女性が一人。間違いない、むちむち清楚なGカップのR嬢…

 

…か?なんかちょっと写真と違うな…

 

 

 

念の為、さらにホテルの外も一瞥

 

いない…すると、先ほどの女性が声を掛けてくる。

 

「あの、ねこどらさん…ですか?」

 

「あっ…そうッス…」

 

 

 

 

何だろう、この違和感…

 

「私、アパホテルって初めてです〜」

 

と話すR嬢に相槌を打っていると、気付く。

 

 

 

パネルではセミロングの茶髪だった髪が、モスグリーンの癖っ毛になっている。

 

…まあイメチェンくらいするだろ。何より、その肉感ボディと胸元から覗く豊満な胸の谷間は紛うことなき本物である。

 

 

 

 

部屋に入り、洗体の準備を終え各自セルフ脱衣。

 

「お、お、お、おっぱいおっきいねッ!!!」

 

と心置きなくセクハラできるのが風俗のいいところである。

 

「あはは〜店のHPではGカップになってると思うけど、実はIカップなんだよね、今」

 

ウオオオオオ!!!!!そういう幸せな詐称はもっと流行ってくれ!!!!!

 

歓喜しながら脱ぎたてIカップのブラジャーを見せてもらい、何かと勃ちの悪い愚息が早くも半勃ちになる。

 

 

 

 

が、洗体の最中に再び気付いてしまう。

 

「乳首は敏感だから、たくさん触って…」

 

と誘惑するR嬢の耳、そしてヘソにはバチバチにピアス。奇抜な緑髪と相俟って、パネルの清楚感はハッキリ言ってゼロである。

 

とは言えむちむちGカップ改めIカップボディに早くも精子脳はオーバーフロー、バキバキに勃起はする。

 

 

 

 

むちむちボディを押し付けるようなぬるぬる洗体も佳境に入ると、R嬢が跪く。

 

いよいよ生フェラ、というところで舌にもきらりと光る銀のピアスが。

 

風俗歴5年強になる僕にとって、初めての舌ピフェラである。

 

初めての経験に大興奮…

 

 

 

 

…するどころか、舌が這う程にちんぽが萎える異常事態。ヤバイ、これ射精できるのか?

 

これまでの失敗が一息に思い出される。

 

飛田新地ゴム触らんといて事件、国分町ソープ中折れ事件…

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また、時間が迫る中無様に手コキで射精して、嬢を謝らせることになるのか…

 

目を閉じ勃起に集中するが、全集中の呼吸だけでは勃起柱(たちばしら)になれないのである。(流行りに乗る)

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、私、舌(ピアス)空いてるけど、大丈夫?」

 

「あ、ああ…全然大丈夫だよ(大丈夫じゃない)」

 

「よかった〜たまに当たって痛いって人もいるからさ」

 

「そうなんだ…(痛くはないけど大丈夫じゃない)」

 

 

そんな話をしながら、浴室から出ていちゃいちゃタイムに突入。

 

とにかく、むちむちボディを少しでも堪能しておちんぽバカになれば阿呆みたいに射精できるはずなので、かつてないほど積極的に嬢に襲いかかる。

 

 

「…ん//」

 

 

おっぱいをちゅぱちゅぱすると、敏感に身体を震わせ感じてくれるR嬢。

 

すごい、ほんとすっごいビクビクしてる。

 

演技云々はさておき、ここまで艶姿をみせてくれることには感謝の念を禁じ得ない。

 

 

 

 

 

 

パイパンおまんこにもかつてないほど積極的にむしゃぶりついて、普段はしないクンニにも精を出した後、R嬢がゆっくりと跨ってくる。いよいよ攻守交代だ。

 

 

べろちゅーからの全身リップ、下から眺めるR嬢のおっぱいの迫力は半端じゃない。自分史上最大の爆乳嬢であることに最早疑いは無かった。

 

 

だが、フェラタイムになると示し合わせたようにおちんぽなえぽよピーナッツになって、かなしい。

 

「腰、上げて…ん、そう」

 

すると正座の格好になったR嬢、僕の下半身を膝の上に乗せ、半勃ちちんぽをおっぱいでぱふり。

 

 

 

ウワッ、凄い!完全におっぱいで覆われてしまった!感動!

 

 

そのまま、エロ同人だったら絶対「たぱっ♡たぱっ♡」のオノマトペが付くタイプの鬼パイズリが開始される。

 

 

 

 

特別「やわらかくてきもちいい!」という快感はない。

 

ただ、手コキでもない、フェラでもない、なにか優しいものに包まれおちんぽを刺激される感覚…第3の刺激を知った気がした。

 

 

 

 

 

 

 

完全におちんぽバカになった僕は、「おっぱい」「大きい」「きもちい」「やばい」以外の語彙を失い、人生初のパイズリ挟射へ猪突猛進する。

 

 

「あ〜!きもちい!もうだしちゃっていいですか…」

 

「うん、いいよ♡」

 

 

いつものように許可を貰ってから、Iカップ乳のご加護に包まれ昇天。

 

 

 

 

 

 

「パイズリ、私が下になって、お客さんに腰を振ってもらうバージョンもあるから、またされたくなったら呼んで!」

 

事後、パイズリの感動を永遠に話していたら、去り際の抱擁の後、こんなことを教えてくれるR嬢。

 

専守防衛射精では、迫り来る危機に対応できない。

 

積極的パイズリ権の行使による、おちんぽ自衛新時代へ

 

戦いは、始まっている。

 

(了)

 

 

無期雇用派遣とは何だったのか ~退職編~

三本目の記事にして退職するの、どうかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

毎週木曜日の午前中がスマホ休憩の時間になって久しい。

 

機密保持の観点から、事務所内への持ち込みが禁じられているので、スマホ休憩には一度別棟の更衣室に戻る必要がある。

 

事務所を出ると、うだるような暑気とセミの声が一気に降ってくる。冬にここK市に降り立ってから早7ヶ月、季節は夏だった。

 

 

 

 

木曜午前のミーティングは、コロナ影響もあって最小人数で行うこととなり、外様派遣の僕は参加しないことになっていた。

 

(お、じゃあこの時間、席の周りに誰もいないのか…サボろw)

 

こうして手持ちの仕事がない時には、ミーティングが終わるまでの1時間弱、Twitterを見てサボるのが恒例となっていた。

 

 

 

 

 

 

お盆が近付くと木曜午前に限らず手持ち無沙汰な時間が増えてゆく。

 

入社以来、月に1~2度のペースで、工場にて製品の試作をする仕事があり、その前後は比較的忙しくなっていた。

 

が、7,8月はたまたまそれがない空白の期間で、大した仕事もできない僕は文字通りの社内ニートと化していたのだ。

 

 

 

 

 

 

(あ〜、なんかやることないか聞きに行こうかな、でも会話したくねぇなぁ、仕事もしたくないし…でも、何もしないのもヒマだしなぁ〜…)

 

 

そんな感じで結局ダラダラと社内報を眺めたり、食堂のメニュー表を見て「おなかすいたな〜」って思ったりしながら“““いかにも仕事してますよ”””風な顔でひたすら17:30のチャイムを待つ日々。

 

 

 

 

 

これが案外消耗した。

 

 

季節は夏、セミの声と蒸し暑い暑気が満ちる季節…梅田に飛んだ、あの日と同じ。

 

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失踪…

 

 

 

 

 

 

 

日に日に『失踪』の二文字が心を支配してゆく。

 

荷物を工場から事務所に運搬するパシリ作業の途中で

 

(ああ、この荷物その辺にぶん投げて失踪したら大騒ぎになるのかな、ハハハ)

 

とかよく考えた。

 

 

 

 

 

「…それ(失踪)、ここではマジでやめてね。担当営業が派遣先にめっちゃ頭下げることになるからさ…」

 

 

 

 

そして、必ずセットで思い出すのは入社直後、群馬の工場の帰りに営業さんに言われた言葉だった。

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人に迷惑をかけるのは、いくない。

 

ギリギリで踏みとどまる日々が続いた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10日間のお盆休みを終え、出勤する頃になると、失踪欲以上に謎の達成感を覚えるようになった。

 

(もう、いいかな。)

 

色々なことに、なぜか、満足していた。

 

 

 

 

(お盆明け、失踪しなかったし、もういいかな)

 

(8ヶ月も一人暮らしごっこをしたし、もういいかな)

 

(国分町のソープにも、楽天生命パーク宮城にも行ったし、もういいかな)

 

 

 

 

 

 

無限に湧いてくる「もう、いいかな。」が身体をがんじがらめにして、毎朝の出勤は今までになく重苦しくなっていった。 

 

 

 

 

 

 

1ヶ月振りに22時まで残業した日、「もういいかな」が「もうむり!」になって襲いかかってきた。

 

 

(もうむり!今日で最後!やめる!やめる!やめる!!!!!!!!!!!!)

 

 

街灯もない田舎道で自転車を漕ぎながら、たった8ヶ月、ほんの4時間の残業で打ちのめされている自分が情けなくて泣きそうになる。

 

 

すき家でチー牛を頬張り、泣く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会社を2日サボった。もう仮病も厳しいと判断した3日目、派遣元の担当営業・Kさん(同い年・黄金の94年世代)に電話をかける。

 

とりあえず、メンタルの医者的なモノに行きたいので休みたいと伝えた。

 

 

 

「原因は何ですか?何か、あるんですよね?」

 

「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…よくわかんないっす…」

 

「原因も分からないままそういう病院に行って、例えば休職になったとしても、結局何も変わらないと思うんですよね」

 

ハイ…

 

「原因が分からない以上、こちらでも対処は難しいので今日は1日どうしてそうなってしまったか考えてみてもらっていいですか?夕方なら、電話出れるので。」

 

ハイ…

 

 

 

サボり3日目、なんでかいしゃいきたくないのかかんがえる記念日がstart.

 

 

日中、外をフラフラ彷徨い歩きながらこれまでの日々を振り返ってみるが、イマイチ原因を言葉にできない。

 

 

 

 

 

 

 

夕方、とりあえずKさんに連絡。

 

ともかく退職したくて仕方ない僕は『近頃集中力の持続が難しく、このままでは工場作業で重大な事故に繋がりかねない』という点をアピールしてみる。

 

 

 

 

 

「そうですか…う〜ん…自分も集中力が続かないことはありますし…そうですね、例えば『集中力が続かない時はどうするか』をアンケートを取ってみます。同じようなことで悩んでいる派遣スタッフは沢山いるでしょうから。その結果をねこどらさんにお伝えして、参考にして頂く、というのはどうでしょうか?」

 

 

「…え?」

 

 

「どうでしょうか?他にも、そうですね、自分がやっていることとしてはJFHDGOIU3428573645:231871DSFHVBK87645234VFS…(数々の対処法)」

 

 

「え、えっ…」

 

 

「どうですか?いいですよ、言葉を選ばなくて…」

 

 

Kさんは穏やかに言う。 

 

 

僕は、思わず「正気ですか?」と言いそうになった。

 

 

これまで失踪明けのガバガバ退職ステップしか踏んだことのない僕は、ある程度訴えれば退職の流れになると勝手に思い込んでいたのである。

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それが、まさか勤続の方向に進むとは…

 

 

 

当然の話だが、派遣元としては契約期間中途でいきなり派遣社員が退職するなど論外なのである。

 

 

クソザコメンタルアピールであっさり退職できると思っていた僕はその事実を目の当たりにして、泣く。

 

 

同い年の営業スタッフに対して、泣きながら言う。

 

 

「でもぉ、主任さんとかともぉウグッ…全然話せなぐでっ…ヴッ…思うように会話できなぐでッ…自己嫌悪みだいになっでェ…」

 

 

「…」

 

「ここで『頑張ります』って言うのがスジってモンなン"でじょうけどォ…ヴヴッ…多分もゔ無理でェッ…」

 

 

一度涙を流してしまうと、不思議なもので、堰を切ったように言葉が溢れてくる。

 

 

多分これが本音ってヤツなのかなぁって思った。(小並感)

 

 

「…話は少し分かりました。それで、ねこどらさんはどうしたいんですか?」

 

「退職を、したいです。」

 

「…分かりました。ただ、ねこどらさんが今住んでいるのは社員寮ですし、もちろん会社の方にも報告をして手続きをする必要があります…〜〜〜〜〜」

 

 

 

2020年9月11日、退職が事実上決定

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間後、日曜日。

 

 

9月に入ってから曇天続きの東北の空はこの日も鬱屈としていた。

 

 

全ての荷物を梱包し、がらんどうになった部屋は、随分広く感じられる。

 

 

「入居した時に戻ったなぁ、アハハ」

 

 

8ヶ月。短い社会人ごっこだった。

 

 

出社拒否状態となった僕は、退職手続きの一切をKさんに丸投げ、一度も出勤することなくこの日を迎えていた。

 

 

再び、実家暮らし子供部屋おじさんに逆戻りである。

 

 

 

 

 

玄関のチャイムが鳴った。 物腰穏やかな引っ越し作業員が手際よく荷物を運び出してゆく。

 

 

「お荷物の到着なんですけど、今“““転勤”””シーズンでして、少し遅れるんですが、よろしいですか?」

 

「あ…ああ、はい。大丈夫ですよ、全然」

 

 

 

子供部屋に“““転勤”””する僕は、力なく笑うのだった。

 

(了)

 

 

 

俺のチャリを盗んでダイ○ムに行った奴を許さない ~無期雇用派遣番外編~

 

 

 

 

 

 

昼前に家を出た。

 

 

金曜日、仕事をサボってセルフ三連休を生成した日だった。

 

 

世間の大半が働いている時間にダラダラと過ごすのは気分が良い。

 

 

 

 

 

ほか弁でも買おうとアパートの駐輪場に向かうと、無い。

 

自転車が、無い。

 

高2の時、お年玉で買った相棒が忽然と姿を消した。

 

 

 

 

 

僕の方にも非はある。

 

田舎だと高をくくって鍵を掛けていなかった。

 

 

 

…でも、だからってアパートの駐輪場から盗むか?

 

 

 

 

 

 

 

チンカスがよ。

 

 

 

 

 

 

同じアパートの住人が間違えて乗って仕事行っちゃったのかな?

という超希望的観測の下、土日丸々待ってみるが、まあ返ってこない。

 

 

 

この町で自転車も車も無いのは死に等しいので、日曜夕方に1万円弱で“““新車”“”を購入した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日後、仕事終わりに携帯を覗くと、母親からLINEが入っていた。

 

「K市の警察から家に連絡が来て、自転車を預かってるっていうんだけど…」

 

 

 

 

は?

 

返ってきた。

 

 

 

 

防犯登録が実家の住所になっており連絡が入ったらしい。

 

失踪の前科があるだけに、両親には心配をかけてしまった。ごめん。

 

後にすぐ退職して心配をかけるのですが…

mifune-fumifumi.hatenablog.com

(執拗な過去記事アピール)

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、ちょっと先にダイ○ムがありますよね?そこにずっと放置されてるっていうんで連絡が入ったんですよ。まあ、鍵かかってないと足として使われたりしますからねぇ」

 

 

K市の警察官は、施錠された鍵をぶち壊しながらそう教えてくれた。

 

 

盗人はご丁寧に施錠までしてダイ○ムに行き、そのまま放置したらしい。

 

 

スペアキーを持っていなかったので、やむなく鍵は交換の運びとなった。

 

 

俺のチャリを盗んでダ○ナムに行った奴、許さないからな。

 

(了)