俺のチャリを盗んでダイ○ムに行った奴を許さない ~無期雇用派遣番外編~

 

 

 

 

 

 

昼前に家を出た。

 

 

金曜日、仕事をサボってセルフ三連休を生成した日だった。

 

 

世間の大半が働いている時間にダラダラと過ごすのは気分が良い。

 

 

 

 

 

ほか弁でも買おうとアパートの駐輪場に向かうと、無い。

 

自転車が、無い。

 

高2の時、お年玉で買った相棒が忽然と姿を消した。

 

 

 

 

 

僕の方にも非はある。

 

田舎だと高をくくって鍵を掛けていなかった。

 

 

 

…でも、だからってアパートの駐輪場から盗むか?

 

 

 

 

 

 

 

チンカスがよ。

 

 

 

 

 

 

同じアパートの住人が間違えて乗って仕事行っちゃったのかな?

という超希望的観測の下、土日丸々待ってみるが、まあ返ってこない。

 

 

 

この町で自転車も車も無いのは死に等しいので、日曜夕方に1万円弱で“““新車”“”を購入した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日後、仕事終わりに携帯を覗くと、母親からLINEが入っていた。

 

「K市の警察から家に連絡が来て、自転車を預かってるっていうんだけど…」

 

 

 

 

は?

 

返ってきた。

 

 

 

 

防犯登録が実家の住所になっており連絡が入ったらしい。

 

失踪の前科があるだけに、両親には心配をかけてしまった。ごめん。

 

後にすぐ退職して心配をかけるのですが…

mifune-fumifumi.hatenablog.com

(執拗な過去記事アピール)

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、ちょっと先にダイ○ムがありますよね?そこにずっと放置されてるっていうんで連絡が入ったんですよ。まあ、鍵かかってないと足として使われたりしますからねぇ」

 

 

K市の警察官は、施錠された鍵をぶち壊しながらそう教えてくれた。

 

 

盗人はご丁寧に施錠までしてダイ○ムに行き、そのまま放置したらしい。

 

 

スペアキーを持っていなかったので、やむなく鍵は交換の運びとなった。

 

 

俺のチャリを盗んでダ○ナムに行った奴、許さないからな。

 

(了)