仕事をバックれて梅田に逃げた話 〜神戸福原編〜

ソープに行こう、と思った。

 

 

 

 

「対価を支払うことで女性が性的行為を提供してくれる」という仕組みは、知ってはいても実際に体験するとある種の感動を覚えるものだ。

 

(個人差があるとは思います)

 

僕の場合、初めてそれを実感したのは大学二年で行ったピンサロだった。

 

以来、風俗通いは女っ気もなく無味乾燥な僕の生活おいて貴重なオアシスのようになっていた。

 

 

 

 

 

梅田に逃亡してから一週間弱、甲子園観戦も終え「関西せっかく来たんだしシリーズ」で次に思い当たったのが日本有数のソープ街・神戸福原だった。

 

 

 

住処と化しつつあったネカフェにて入念なリサーチの上、善は急げとばかりに阪急電車に飛び乗る。

 

梅田から30分少々で新開地駅着。 

そこから更に徒歩10分程度で、いよいよ人生初のソープ街だ 。

 

 

 

平日昼間だけに、一帯は閑散としていた。

 

目的の店で対応してくれたのはなんと女性店員。丁寧で感じも良い。

(たまにいる妙に威圧感のある店員、こわいですよね。苦手です)

 

 

しかしながら12時までのサービスタイムに遅刻したので、17時から再開するまで駅前に戻って暇つぶしをすることに。(守銭奴魂)

 

 

 

 

 

 

昼食は『ドムドムバーガー』

関東ではあまり見ない物珍しさに入店。

関西ではメジャーなんですか?

 

 

女子高生風のバイトの女の子が対応してくれて、胸が苦しくなる

 

女子高生ですら働いている平日昼間に、僕と来たらソープが安くなるまで暇つぶし…

 

 

 

 

…憂さ晴らしに、ゲーセンで1000円突っ込んでメダゲーに興じる。

 

小学生以来のメダルゲーム

当時はとても手が出なかったハイコストな筐体で豪快に遊びまくる。

 

 

とてつもなく羽振りの良い人間になった気分がしてくる。快感。

 

 

手持ちのメダルが尽きた頃、時間もちょうど良かったので、再度ソープ街へ特攻。

 

 

 

 

 

 

60分16,000円のコースを選択。

 

指名はせず、先ほどの女性店員店に奥へと案内される。

 

 

 

暗幕の中から現れたのは、丸顔で愛嬌のある泡姫

 

 

 

か、可愛い…

 

 

平日昼間、フリーで特攻してこのレベルの子に会えるなんてさすが日本有数のソープ街。

 

 

 

だが、ここで忘れていたのが僕の格好である。

 

 

黒の手提げ鞄に白のワイシャツ、そしてスラックス。

 

 

「お仕事帰りですか?」

 

 

 

 

 

当然の質問である

 

 

 

「あ、あのあの、仕事ってか研修?あ、出張…」

 

 

 

 

事実を語る勇気もなく嘘を並べた結果

 

『新人研修でなぜか大阪に来てなぜか午後休となりなぜか1人ソープに来た

 埼玉の新入社員』

 

爆誕する。

 

 

 

 

 

 

 「私、埼玉行ったことあるよ!」

 

謎の新入社員にも明るく話題を振ってくれる泡姫の気遣いが眩しい

 

 

なんでも、出稼ぎで大宮のソープに在籍していた過去があるらしい。

 

 

 

「出稼ぎ」なんて言葉を実際に聞くのはなんだか珍しい気がした。

 

 

人間色々あるんだなぁと思う がんばらないとね にげないでね

 

 

 

 

 

 

 

美人泡姫のテクニックで1時間で二度の昇天に成功。

 

 

これは後にも先にもない経験だった。

 

 

美人泡姫とお別れのちゅーをして、色んな意味でスッキリと退店。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとなく真っ直ぐ(梅田に)帰るのが惜しいかったので、ソープ街の周辺をぶらぶら。

 

 

 

連日、鬼のように熱い。

 

 

少し歩いただけで、お風呂屋さん(女性と恋に落ちるタイプ)で流したばかりなのに汗が吹き出てくる。

 

 

 

 

一方で、財布の中はだんだんと寒々しくなってきた。

 

 

新幹線代、甲子園、ソープ、それらの往復交通費、そして連日のネカフェ・カプセルホテル代…

 

 

 

 

 

お金が底を尽きてどうしようもなくなる前に帰らなくちゃな、と思うと炎天下でも悪寒がした。

 

 

 

 

 

 

 

帰還編に続く